10度前後の曇り・雨空が続いている、今年も昨年に引き続き、寒いロンドンの5月。一旦、20度以上になった春の数日がまるで夢の中の日のよう、いつまでたっても、ダウンジャケットや、帽子、マフラーをしまう事ができず、部屋には暖房を入れないと寒い!と「冬」をひきずっているロンドン。
「もうロンドンでは、今年の夏は終わった!」というシニカル・ジョークも、半ば諦めの苦笑と共に、いつもロンドナーの会話の中を飛び交っています。
通常であれば、そろそろこの季節といえば、スーパーの果実・野菜コーナーのまず最初の一角に、エジプト産や、スペイン産、オランダ産といったおそらくビニールハウス栽培&輸入ものではなく、国産のイギリスのイチゴのパックが並び始める頃。
イギリスの春夏の定番デザートといえば、このイチゴを使った「イートン・メス(Eaton Mess)」。
「料理は期待できない・まずい」ことで知られてきたイギリスですが、近年、英国、ロンドンの外食産業、デザート・スイートの質・技術・見た目ともにそれは格段に上がっています。
ただ、このイートン・メス(Eaton Mess)だけはあくまでも味重視。
名門校イートン校で19世紀から伝統的に食べられていたデザート。
イチゴとマカロンにアイスクリームもしくは生クリーム(こちらでは「ダブルクリーム」)。
国産のイチゴがよく出回る今頃から7月、あちこちのカフェでよく見かけます。
Messは、ご存知「めちゃくちゃ」の意味。このネーミング、さすがイギリスのお菓子です。
これ、きっとわざとめちゃくちゃに作ってますよね・・・。
この甘さを美味しいと思うようになったら、舌はロンドナーの仲間入り、だけど、カロリー的には危険かな???
イギリスの定番デザートの一つとはいえ、最近はカロリーを気にしてか、BBCの料理番組では、クリームを一部、濃厚なGreek Yogult/グリーク・ヨーグルト(ギリシャ・ヨーグルト)に置き換えたレシピなども紹介されています。
*この「イートン・メス」をご自分で作ってみたいという方、レシピはこちらをご覧ください(友人でロンドン在住の料理研究家の金澤みずえさんご提供のレシピを引用しています)。
ちなみに、このイートン・メスをいただいたのは、昨年5月末、アビーロードからほど近い、セント・ジョーンズ・ウッド駅から徒歩10 分、Café Medにて。
Café Med
21 Loudoun Road London, NW8 0NB
020 7625 1222
「トライフル(Trifle)」と合わせて、英国の伝統的なデザートとして知られる「イートン・メス(Eaton Mess)」。
Organic Planetや、Whole Foods、Waitrose(一部店舗)には、「Eaton Mess」というミルクチョコレート(バー)も見かけます。
乾燥イチゴのつぶつぶと細かく砕いて入っているメレンゲのさくさくの食感がなんとも美味しいチョコレートバー、ユニオン・ジャックのパッケージも可愛いし、お土産にも良さそう。
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