雨があがったばかりの土曜日の朝、今日は平日でないものの、目的地は最近ますます、よく足を運んでいるスローン・スクウェア駅。
地下鉄(チューブ)のディストリクト・ラインと、サークル・ラインの駅で、高級住宅地とショッピング街で知られるチェルシー地区。
1960年代“スィンギング60s(Swinging 60s)”、“スィンギング・ロンドン(Swinging London)”の時代から、ファッションの中心地で知られるキングス・ロードの最寄り駅でもあるこの駅。実は、ハロッズのあるナイトブリッジ駅からも徒歩で10分圏にあります。
昨年世間を騒がせた料理研究家ナイジェラ・ローソンの元・夫のサーチ氏や、広告代理店サーチ&サーチの創業者一家であるサーチ一族が開設したことで知られる現代美術の「サーチ・ギャラリー」も、2008年10月よりこのスローン・スクウェア駅からすぐの場所にオープンしています。
さて、今日は、いつもの「キングス・ロードのまちあるき」ではなく、キングス・ロードに面した広場 Duke of York Squareに土曜日だけ開催されるファーマーズ・マーケット、フード・マーケットがお目当て。
パートリッジズ・フードマーケット(Partridges Food Market)。
女王陛下に認定されている英国王室御用達のグローサリー・ショップ(食品・飲料店)「パートリッジズ」が主催。
ロンドンでは、観光客にも、すでによく知られているバラ・マーケットや、レドンホール・マーケット、スピタルフィールド・マーケット、マリルボーン・フード・マーケット、カムデン・マーケットのフードストールが有名ですが、近年、ローカルに愛されるフード・マーケットとしても定着してきたのが、英国王室御用達のグローサリー・ショップ(食品・飲料店)「パートリッジズ(Partridges)」が主催で毎週土曜日に開催される「パートリッジズ・フード・マーケット」(Partridges Food Market)です。
10時〜オープンのこのマーケット、周辺の高級住宅地に住むローカルのロンドナーが、遅めの朝の犬の散歩がてら、また土曜日の朝のジョギングがてら、ちょっとつまみ食いを楽しんだり、また、ランチ時ともなれば、通常のスーパーや食料品店、レストラン・カフェではお目にかかることの少ない、英国のみならず世界各国から集められた新しい発見のある食材・料理の味を求めて、人気のストールには行列。
サーチギャラリーの前の庭園の緑を背景に、高級ブティックやショッピング街に囲まれる中、大人や子供がのんびりと憩いDuke of York 広場が、この土曜日ばかりはローカルのマーケットらしいワクワク感と熱気に包まれます。
英国のカフェでは今やどこでもおなじみ、ポルトガル発祥の「パステル・デ・ナタ」。
ブラジルのコロッケ。揚げたてでないのが、残念。
サルディニア・レストランはわりと見かけますが、これはサルディニアからの食材屋さん。
英国、ヨーロッパを旅行されている方には、やっぱり楽しんでいただきたい豊富な種類のチーズ。 これは、冬の風物詩、日本の方にもファンの多い「モン・ドール(Mont d'Or)」。そのまま、常温で置いておいてスプーンですくってもトロトロと美味しいのですが、刻んだニンニクと白ワイン・パン粉を入れてオーブンに入れ、ジャガイモやバゲットにつけて食べるのも、はまる味です。
こちらは、カルボナーラをその場で作っているような、空腹にはたまらないそそる香りが広がります。 フランスのビストロの味が屋台へ、Tartiflette 5ポンド(2014年1月現在)です。
ちょこちょこと味見・試飲をさせてもらいながらのマーケット歩き、寒空の下、手もお腹も温まるマルドワインのお鍋、思わず覗き込んでしまいました。
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