ロンドン、王立キュー・ガーデン(植物園)。
これまで、木々や草花が枯れてしまっている冬の期間といえば、このキューガーデンのアイコン的な存在の広大な温室内で楽しめる、亜熱帯植物、また蘭のイベントが有名でしたが、今年2013 年の冬、初開催で「クリスマス・イルミネーション・トレイル」が日の入り直後の午後4時〜午後10時、開催されるということで足を運んできました。
週末の入場券(前売)は6週間前の時点ですでに結構な人気で、夕刻早めの時間はすでに売り切れ続出。前評判もあり、本日の入場券は売り切れ。
* 大人 12.50ポンド
* 子供(5才以上) 8 ポンド
※キュー・ガーデン(植物園)は、通常大人(16歳以上)の入園料 16ポンドですが、開催時は園内トレイル入場券が必要で、入園自体に代金はかかりませんでした(2013年12月現在)。
イギリスでは、冬至(Winter Solstice), いわゆるthe Shortest Dayの、12月21日(土)。日の入り 15:51。とはいっても、太陽とは無縁の朝から大雨が降ったり、止んだりのあいにくの冬空でしたが、この時期、なかなかこんなイベントでもないと週末あえて外に出ることも少ないバギーや肩車の家族連れも多く、辺りは駐車スペースを探すのに苦労する渋滞。
私達のトレイルへの入場券は18:45の部。
駐車スペースを探すのにかなり苦労して19:00前に植物園の正門に入園し、焦って「遅刻して入場できますか」と係の女性に尋ねると、「園内に入れば、トレイルには何時でも入れるわよ」(!)って、あんなに15分刻みの予約を取る電話予約に苦労したのに、そこはやっぱりイギリス・・・。
ほっとして19時過ぎにトレイルに入場・・・。
そもそもライティングのシックで落ち着いた雰囲気は、英国なのでそれは良しとしても、日本の都会の「イルミ」を想像していくと予想を大きく裏切られるかもしれません。
大雨の後で、真っ暗な土のぬかるみは、レインブーツでないと泥だらけ(そもそも植物園・公園だし、その名もトレイル(Trail)ですし。)
池の周りにかけられてる公園のぼんぼりはそれだけ見ると日本の公園の花見を思い出し・・・
いろいろな効果音だけが鳴り響き、時折、真っ暗闇に何のためにいるのか謎の係の人影?! 冬の公園での”肝試し”?!
ちゃんと懐中電灯を持っている人もいましたが、冬の植物園の闇、結構暗かったです。
個人的には、チベット密教に近い音響の轟く中の「炎のマンダラ」と、水面に怪しく映える「蓮の花のオブジェ」がハイライト。
そこは数分見とれていたわけですし、そもそもガーデンを訪問すること自体が喜びのココロンドンは、満足な訪問ではありましたが、「クリスマス」というイメージとはちょっと違うかもしれません。
クリスマスツリー、サンタクロース、トナカイ、、、なんていうお決まりのモチーフは一切使われていませんでしたし。一緒に歩いていた、他のイギリス人のママもそんな感想を漏らしてました。
家族連れの入場客もかなり多い中、トレイルは多少、小学生向きの工夫もあったはあったのですが、来年はもう少し趣向をこらさないと小さなお子さん連れのリピーターは戻ってこないかもしれません。
約75分のトレイルの終盤、屋台で買ってもらったモルドワイン(ホットワイン) とチョコレートのワッフルに、凍える寒さとまたもや降り出した雨の中、随分と救われました。
このトレイル終盤の屋台のそばに仮設・移動式とはいえ、それなりに清潔なしっかりとしたトイレ設備がたくさん備え付けられていましたが、この寒さもありますし、トレイルに入場する前に、園内入ってすぐの常設のところで済ませて行く方がよいかもしれませんね。
あ、でも、カップルにはお勧めかもしれません。なにせ帽子・イヤマフ必須の寒さだし、手をつないで歩かないと、ぬかるみに足を取られそうになるし、くっついていないとね。
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