日本に住む友人から、首都圏は空前の『パンケーキブーム』であちこちに次々パンケーキのお店がオープンしている、と聞いていた2012年末。
「世界一の朝食を作る男」で有名なビル・グレンジャーの店「bills」東急プラザ表参道店に偶然立ち寄ることに。クリスマス前もう辺りは暗い午後5時というのに、その「世界一の朝食を作る男」の味を求める、この行列を目にし改めてビックリ!
オーストラリア人である、そのビル・グレンジャーが数年前にロンドンに移住し、2011年末にロンドンのノッティング・ヒルのWestbourne Grove(ウェストボーン・グローヴ)にオープンさせた「Granger & Co」が、ロンドンに住む日本人の間で「日本のパンケーキブーム」の「逆輸入」とでも言いましょうか、2013年初旬からよく話題に上っています。
ポートベロー・マーケットの開かれる土曜日は日本のbillsと同様、長蛇の行列でなかなか時間がかかると聞きつけ、あえて平日・木曜日の遅めの朝食の時間に、トライしてきました。
木曜日の朝9時半。店の外に行列はなかったものの、店内に他にも2組が待っており、待ち時間15分。 ウェイターと親しげに挨拶する人も多く、近隣の高級住宅地の住人が足繁く朝食を食べに来ている雰囲気。
平日7時オープンのレストラン。ブレックファースト客の混雑の一段落を終えたシェフ1人が、カウンターで朝食「イングリッシュ・ブレックファースト」。
有名なふんわりリコッタパンケーキをまず注文。 ライ麦パンのトーストにリコッタチーズとサーモン、イタリアンパセリ。
「雲のよう」と称されるスクランブルエッグとサワードウブレッドのトーストの『イングリッシュ・ブレックファスト』。日本のbillsにもあるメニューなのか、それともシドニー、ロンドン店限定?
待ち時間の期待を裏切らない、確かにどれもこれもイギリスでいただく朝食にしてはなんともフレッシュで洗練された味であり、海外のセレブ人気もなるほどと納得。店にはひっきりなしに見るからにセレブな生活をしていそうな常連客らしきカップルやお客が休みなく次々に入ってきます。
さらに、気になったのは、お隣の席で「エッグ&ソルジャーズ」(半熟ゆで卵とト
トーストは細くカットしたサワードウブレッドで、その卵がなんともキレイな薄いブルー!
このメニューの名は「soft boild organic cotswold legbar eggs & buttered sourdough soldiers」。
パステルブルーの卵のオールド・コッツウォルズ・レッグバー(Cotswold Legbar) 種の鶏は、そもそもブルーのきれいな卵を産む南米産のアロカイナ種を英国人が1920年代、イギリスに連れて来て交配した種だそう。
このパステルブルーの卵 — 国産のアローカナ卵はスーパーのテスコにも、また、オールド・コッツウォルズ・レッグバー種の卵は、スーパーのウェイトローズにも普通に売られています。
オールド・コッツウォルズ・レッグバー種のゆで卵も、英国ロンドンの「ビルズ」(「Granger & Co.」)ならでは?
卵一個の大きさは、一般の卵よりも全体に小さめですが、黄身は大きく、殻が固め(だから、むくのに苦労していたのかも)栄養価は非常に高く、アンチ・エイジングにも効果があると言われています。やはり、そこは卵料理にこだわるビル・グレンジャーの英国出店ならではの選択なのでしょうか。
日本では素材の卵にこだわった、烏骨鶏卵のカステラやバームクーヘン、シャモ(軍鶏)卵のオムレツやプリンなどのプレミアム商品が販売されていますが、パステルブルーの卵の印象も可愛いし、健康に良いとなれば、イギリスでもそのうち、その名も「コッツウォルズ」〜オールド・コッツウォルズ・レッグバー種の卵を使ったプレミアムなイギリスのスイーツが開発されるかもしれません。
遅めにいただいた「世界一の朝食」とはいえ、昼食が入らないほどにお腹いっぱいになった後は、金曜日・土曜日より圧倒的に人出が少なく、穏やかな高級住宅地の顔に戻ったノッティングヒルのまちあるき。
チャリティショップ(リサイクルショップ)のOxfamでも、ここはさすがに、高級ブランドのヴィンテージアイテム、靴、バッグなどの掘り出し物も多いと観光客の間でも知られている、Oxfamノッティングヒル・ゲート店。
日本人ファンも多い北欧のホーンジーのマグカップx6、シュガーポット、お湯を捨てる専用ポットがセットで25ポンド。 手前のコーヒー ポットが28ポンド。
ノッテイングヒルは、プレミアムな顧客層に向け、最新一大ブランドへと成功する直前の国内外ブランドのアンテナショップやセレクトショップ、レストラン、カフェがあちこち。
アンティークマーケットがない日のまちあるきでも見どころはたくさん、お勧めです。
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