• Herend’s Queen Victoria China

    Posted on 5月 3, 2013 by in お土産・ギフト選び, アンティーク・ヴィンテージ雑貨, イギリス王室, 英国王室御用達, 駐妻ライフ

    駐在員妻、駐在員の奥様に限らず、英国にお住まいの日本人の方の多くは、英国発の食器・テーブルウェアに魅せられて、ロンドン、ロンドン近郊各地で開かれるアンティーク・フェア、ヴィンテージ・フェア(蚤の市)、また、観光地としても日本人にも知られる食器の里、ストーク・オン・トレント(Stoke-on-Trent)や、年に2度ずつ開かれるインテリア雑誌社主催の雑貨フェア Country Living Fairや、Spirit of Summer Fair (Spirit of Christmas Fair)などにも足を運んで、お気に入りの食器を集めている方もたくさんいらっしゃいます。

    ストーク・オン・トレントに工場・アウトレットのある、日本人には言わずと知れたWedgewood(注:ビジターセンターとWedgewood & Royal doultonアウトレット2軒あります)を初め、Spode(現在はPortmeirion Group傘下)、BurleighEmma Bridgewaterは、日本に帰国する前に駐妻が必ず手にする、不動の人気ブランドです。

    また、西暦1920年代から1930年代のアールデコ期を中心に英国で一世を風靡した女性食器デザイナー、スージー・クーパー(Susie Cooper)や、60年代〜70年代のビンテージ食器、Midwinter(ミッドウィンター社)Spanish GardenやWoodlandシリーズ、イギリスのHonrsea(ホーンジー)社より1967年に発表されたHeirloom(ヘアルーム)シリーズ(特にオータムブラウン)も好き嫌いは分かれるものの、比較的こちらで名が知れており、一部で圧倒的な人気を誇るアンティーク食器、ヴィンテージ食器です。

    さらに、イギリス食器ではないのですが、和食にもどこかしらしっくりとくるブルーのドットや縁取り、暖かみのある伝統的なポーランド陶器も、エンジェル駅そばにある店舗「Blue Dot Pottery」や、上記のCountry Living Fair、Spirit of Summer Fairなどのイベントなどで展示スツールが出ると、日本人の奥様方でいっぱいです。

    ブルー&白の模様のアンティーク食器たちは、和食器のデザイン・紋に影響をそもそも受けていることもあるのか、洋食に限らず、和食器を盛りつけてもなんとなく様になるのです。

    もし、ブランドに関わらず、お手頃なアンティーク食器の品揃えでは、日曜日、コロンビア・フラワー・マーケットが開かれるコロンビア・ロードにある店「Vintage Heaven」も、今やロンドンの観光本には必ず掲載されている人気店。行くと、必ず大勢の日本人を見かけます。でも、ここは確かにヴィンテージ食器好きには楽しめる品揃え。ココロンドンも、日曜日のコロンビア・フラワーマーケット、ブリックレーンをご案内する際には、必ずご案内させていただいています。

    さて、今日は、ココロンドンも渡英してすぐに魅せられたヘレンド(Herend)の 「クイーン・ビクトリア(Queen Victoria China)」シリーズのお話。イギリスの食器ではなく、ハンガリーの名窯「ヘレンド」ですが、ロンドンに駐在になる奥様の中には、食器好きが高じて、ハンガリーの首都・ブタペストまで行かれる際に2時間ほど足を伸ばし、ヘレンド本社と工場に行かれる方もたくさんいらっしゃいます。

    ロンドンで、ヘレンドをお求めになる日本人の多さを物語っているのが、このヘレンドとマイセンの専門店ー『Porcelain Meissen & Herend

    ◆住所:81 Walton Street, London SW3 2HP(サウスケジントン駅からすぐ)

    ◆TEL: 02075890128

    ◆E-Mail: enquiries@european-porcelain.com  ◆最寄駅:  South Kensington ZONE: 1  

    ◆営業時間:10:00-17:30, 月-土  

    ハンドペイントで有名なHerend のポーセリンを豊富に取り揃えているこのお店ではHerend のペインターを招いて絵付けのデモンストレーシォンを行ったりといったイベントも定期的に、日本人顧客向けの店内販売会が行われています。この日に限り、全ての商品を20% offさせていただくとともに、お越しいただいた全てのお客様に Feiler のハンカチをプレゼントなどの特典も。次回は5月22日(水)11:00~16:00  開催です。もちろん、常時ではないですが、日本人の店員さんもいらっしゃいます。

    ヘレンドといえば、柿右衛門の影響を受けたとされる「インドの華」シリーズ、グリーンの模様の美しい「アポニー」、可憐で高貴な可愛らしさに溢れた「ウィーンのバラ」が、これまで日本人には定番だったようですが、イギリスにいらしたのであれば、一度、ぜひ「クイーン・ビクトリア」シリーズも手に取ってみられたらいかがでしょう。かのビクトリア女王が愛したモチーフ、(ヘレンドはどれもですが)熟練したペインターによる手書きの、豪華なチョウチョと牡丹の花が鮮やかにちりばめられ、ビクトリア女王が愛したとされるピンクや赤とも合う、グリーンの色合いやゴールドの縁取りがなんともシノワズリ(フレンチシックな中国風)で気品に溢れています。手書きならではのチョウチョの位置や大きさ、牡丹の花も微妙に違うのも、また一興。

    1851年、ロンドンで開催された博覧会で、ヴィクトリア女王がこのシリーズを見染め愛用したというエピソードからその名がつけられました。

    この「クイーン・ビクトリア」シリーズのトリオ(カップ、ソーサー、デザートプレートの3点セット)は、ココロンドンの10年のロンドン生活の中で、4年越しの思い入れで入手した、大事な思い出の宝物のひとつです。あいにく、まだ、ティーポットには手を出せていませんが、先日もピカデリーのフォートナム&メーソンのディスプレイにティーポットを見かけて、しばらく見入っていました。

    でも、これまで集めた食器を考えると、ここまでは手は出せないかな・・・。

    ※ちなみに、昨年のダイアモンド・ジュビリー(女王陛下即位60周年)記念には、アポニーのロイヤルブルー・バージョンの「クイーン・ダイアモンド・ジュビリー」(THE QUEENS DIAMOND JUBILEE)シリーズが限定販売され、ポットとシュガーボウルとミルクジャーの三点セットは、すでに発売終了となっています。

    割引などの特典はありませんが、フォートナム・メーソンの店舗内にも、ヘレンドの食器はかなり豊富な品揃えで取り扱いがあります。

     

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