London’s first roof garden: Restaurant The Roof Gardens Babylon

ケンジントン・ハイストリートのとあるビルの屋上にある、ロンドンの元祖・屋上庭園「バビロン（Babylon）」、ロンドンの都会の喧噪の中にある「秘密の花園」と言うべきアーバン・ガーデンの先駆け。

ロンドン大学大学院でまちづくりを専攻していたこともあり、個人的に楽しみに拝読していた現地日系紙「ニュースダイジェスト」〜「知って楽しい建築ウンチク」連載の建築家の藍谷鋼一郎さんがご自身の建築探訪記や、ロンドンの屋上建築の可能性というテーマの中で取り上げていたことや、ランドスケープ・デザイナーの西田　正徳さんのブログ「アーバン・ガーデン・ウォッチング」でも紹介されている、ロンドンの元祖「屋上庭園」。

「The Roof Gardens Babylon（バビロン）」は、もともとは戦前・1933年、デリーアンドトムズ（Derry and Tom’s department）というデパートの屋上に作られた、ロンドンでも歴史ある屋上庭園に作られたレストランなのです。 1981年に、ヴァージン・アトランティック・グループの創設者　　いまやサーの称号を持つリチャード・ブランソン氏がその屋上庭園を購入。現在は６階にある庭園だけでなく、７階部分がThe Roof Gardens Babylon（バビロン）と、レストラン・テラススペースとなっています。

ミレニアム以降は、ロイズ・オブ・ロンドン（1986）年以外にも、大観覧車ロンドン・アイ、ガーキン、そして昨年完成、今年オープンしたヨーロッパ最高層ビル・シャードなど、ロンドンで見られる風景も、他の都市に比べ遅ればせながらではありますが、高層建築開発、屋上開発が進み、高いところからの景色を楽しめるようになってきました。

当然ながら、屋上やテラスを活用した、レストラン、バーなど開発も進み、例えば、

ロンドンの屋上からのオックスフォード・サーカス周辺の街並を楽しめるレストランの屋上バー「アクア」、コンラン卿が2009年にオープンさせ、ショーディッチにできたホテルレストラン「バウンダリー」、同じくコンラン卿がオープン（現在は売却中）し、シティ（金融街）の景色を一望しながら食事が楽しめる「Coq D’Argent」、昨年オープンした露天風呂さながらプール群に入り夜空の下水着で映画鑑賞できる「Hot Tub Cinema」、トラファルガー広場の前のホテル内の屋上バー「Vista」など、ロンドンでも次々に高層というだけでなく、屋外・屋上からの展望を楽しめるレストラン・集客施設ができています。

「The Roof Gardens Babylon（バビロン）」は、まだまだロンドンでは屋上レストランが珍しかった時代の先駆け。さすがリチャード・ブランソン氏率いるヴァージン・グループの先見の明。「バビロン」の名の由来は、「バビロンの空中庭園」。

ハイストリート・ケンジントンの都会の喧噪を避けるように、エレベーターを上がると、小さな池にはフラミンゴも住まう、そこはいわば隔離された都会のオアシス。

”庭の広さは、1.5エーカー。チューダー式のウォー  ルガーデン（英国チューダー時代の様式の壁に植物を這わせた庭）、スペイン風のカラフルな花や、オリーブやいちじくなどの果樹と噴水で飾られた庭、そして森のワンシーンを切り取ったような木々の茂ったウッドランドが共存しているのです。その中には小さいながらも池があり、ここには美しいピンクのフラミンゴが住んでいます。”（『２度目からのロンドン・ガイド』石井理恵子＋横山　明美＋アラン・ミーク（Secret London サイトを運営））

帰りにはハイストリート・ケンジントンに来ると、必ず立ち寄るThe Whole Foods Market（ハイストリート・ケンジントン店）で、ショッピング。

オーガニック食材・雑貨スーパーですが、ここもバレンタインデーに向けてバレンタインデー商戦、始まっていました。

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