• Mulled Wine

    Posted on 11月 1, 2012 by in マーケット巡り, 期間限定, 食べ物

     

    クリスマス前限定のキャンドルや芳香剤の香りとしても登場するくらい。ホットチョコレートと合わせ、特に、クリスマスイベント、この時期の屋外のマーケット、バザーなどで販売されたり振る舞われたりする、イギリスの冬の定番中の定番の飲み物「マルド・ワイン(Mulled Wine)」(日本でいうホットワイン)。

    ガイ・フォークス、クリスマス・フェア、スケートリンク、移動遊園地、クリスマス・ショッピング・・・スパイス入りの赤ワインは、これから寒い屋外で手袋をしてカップをかかえ、口に入った途端にその甘い香りと味にカラダの芯から暖まる人気の飲み物。

    昨晩のハロウィーン ”Trick or Treat”のお宅訪問・出陣前に友人が手作りして出してくれたのが、私にとっては今年最初の「マルド・ワイン」。味と香りの記憶の回路はそれこそ正直で、これを一口、口に入れただけで、一気にまた今年もクリスマスが近づいてきているという気分になりました。

    いわゆる「ウィンター・スパイス(Winter Spice)」と呼ばれる、シナモン、ナツメグ、カルダモン、クローブ、バニラ・ポッドや、スターアニス(八角)など、自分でスーパーや中華食材店で売っているスパイスとオレンジを買い揃え、手作りで簡単にできるらしいのですが、今時期になると、すでにサシェにスパイスをまとめて入れたセットが、例えばスパイス・メーカーSchwartzから出ている「Mulled Wine Spice Refill 18G」(6袋入り)が1ポンドから1.38ポンド(テスコ、セインズベリー、アスダで販売)で手軽に入手できますし、また、フォートナム&メーソン、The Whole Foods Companyなどの食品を扱うリテールでも続々と販売開始。

     

    友人は、Schwartz「Mulled Wine Spice Refill 18G」と、赤ワイン、そして、オレンジピール(皮)の代わりにオレンジジュースを入れてくれたそう。

    ウィンター・スパイスや、オレンジのビタミンCが、カラダを暖めてくれて、風邪予防にも良さそう、と、その美味しさに、私だけでなく、その場にいるみんなが「おかわり」をしていましたよ。北風がふきすさび午後5時といえばもう真っ暗な街を”Trick or Treat”に練り歩く前に、その友人の粋な計らいに感謝。ハロウィーンも終わり、いよいよロンドンのクリスマスが今年もやってきます。ごちそうさまでした。

    なお、アルコールが飲めないけれど、マルドワインの気分を味わいたいという方には、どこのスーパーの飲料・コーディアル売り場にも比較的よく見かけるボトルグリーン(Bottlegreen)から毎年10月から翌年4月まで季節販売されている『Spiced Berry Cordial』(500ml)がお勧めです。

    通常のコーディアルと違い、こちらはホットカルピスのように、温かいお湯で割るコーディアル。ボトルには「500mlで22人前」となんともイギリスらしい大雑把な書き方をしてあるのですが、甘さは人によってだいたいお好みで、コーディアル:お湯 1:5の割合といった感じでしょうか。寒い中いらした、お酒の飲めないお客様にも、この時期になるとまず一杯の紅茶の代わりに、これをお出ししたりしています。マルドワインのように、のどからお腹にかけて、その甘さにほっと温まる人気の飲み物。

    また、紅茶専門店 Tea Palaceから、缶入りで「Mulled Spice loose tea (125g)」といった商品も発売されるなど、このクリスマス前の時期限定の紅茶のフレーバーとしても登場する「Mulled Spice」。すでに、コヴェント・ガーデンにあるTea Palaceの店舗だけでなく、セルフリッジズでも販売開始しています。

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