• Muswell Hill Market

    Posted on 7月 19, 2012 by in ショップ, マーケット巡り

    日本人の人口も多い北ロンドン。
    在英日本人で北ロンドンに住んでいれば行ったことがないという人の方が少ないかもしれない、マズウェルヒル(Muswell Hill)。

    ここは、写真のように、ロンドンの中心部やカナリー・ウォルフも見下ろせる、ロンドンではハムステッドと並んで珍しい標高の高い坂の上にあり、19世紀終わりに住宅地として開発された地域。高級住宅地ハムステッドやハイゲートに近く環境が良い割に、若干家賃が安く、雰囲気もあり、昔から音楽家・芸術家といったアーティストたちの住まいとして人気の場所で、アレクサンドラ・パレス(Alexandra Palace、地元の人は”Ally Pally”アレ・パリと呼ぶ)を地理的に挟む形で近隣エリアとなるクラウチ・エンド(Crouch End)と合わせ、どことなくボヘミアンな香りが漂っているロンドンの小さなまち。

    ただし、近年は地価の高騰にともなって、アーティストたちだけでなく、中流階級のDINKSの若いカップルが住みはじめ、マズウェル・ヒルもどちらかというと安定したミドルクラスの人気エリアになっている。

    電車や地下鉄の最寄駅は(計画はされたものの)すぐ近くにはないものの、主要駅からのバスも充実(43、102、134、144、234、299、603、W7)、地元の人に親しまれる、教会を改装したパブ、デリカッセン、ケーキ屋、パン屋、セレクトショップ、子供の本の専門店、雑貨・キッチン用品店、ベビー用品、チーズ専門店、カフェ、オーガニックスーパー、昔ながらのフィッシュ&チップスの店、魚屋など、個性的な顔ぶれの商店が揃ったマズウェル・ブロードウェイ(Muswell Hill Broadway)と、フォーティス・グリーン・ロード(Fortis Green Road)。

    住宅街にあるタウンセンター(商店街)のこじんまりとした規模のまちあるき、個人の店主セレクトとあって、ここでしか見つけられない、気の利いた掘りだしモノを時々見つけられることもあり、在英日本人も近所にちょっとお散歩の感覚で気軽に行ける、マズウェル・ヒル。

    そのマズウェル・ヒルで、 昨年クリスマス・マーケットがパイロット版として開催され大成功したのを機に、地元に愛される商店からの出店はもちろん、個人の手作り雑貨、ケーキ、手作りの衣類・服飾品、アートのストール、アンティーク・ヴィンテージ雑貨のストールなどが集まって、『毎月第2土曜日』にマーケットが開催されるようになりました。

    次回は、10月13日(土)開催。次回の会場は、Muswell Hill Broadwayのすべてのバスが通るランダバウトそば、地理的にはまさに中心地にあるVillageというパブ。

    The Village, 258 Muswell Hill Broadway, N10 3SH London
    October 13th –  12-5pm  – Free Entry

    ロンドンには、カーブーツセール、ファーマーズマーケットも含め、他にも地元で開催されている、中小のマーケットがたくさんあります。すぐ近くの(前述)”アレ・パリ”でも、毎週日曜日にはファーマーズマーケットが開催されています。

    地元に愛される商店が連なる界隈、その土地ならでは個性・空気感が味わえる商店街に思いを馳せるココロンドンにとって、バラ・マーケットコロンビア・マーケットオールド・スピタル・フィールドマーケットグリニッジ・マーケットブリクストン・マーケットなど、それぞれが力を尽くし、ここ10年で目覚ましい発展を遂げたマーケットと合わせ、また違った可能性を秘めたマーケット再開発の成功事例になるのではと着目していきたいと思います。


     

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